Model Based Systems Engineeringとは
モデルベースドシステムズエンジニアリング(以下MBSE)と言う言葉をご存知でしょうか?
システムズエンジニアリングをモデルを用いてアプローチする手法です。
代表例としてはSysMLを用いた記述が有名です。
MBSEとは言うなればSysMLで規定された何種類かの図を使って仕様や狙い、製品やサービスに課される様々な制約事項、製品コンセプト、顧客の要望などをまとめて行く事になります。
モデルで見やすく記述することで可読性の高い資料となり、設計者だけでなく製品やサービスに携わる関係者にとっても、ソフトの理解を深めたり設計者とのコミュニケーションツールとして活用することが出来ます。
またモデルで記述すると言う事は容易に変更管理や開発のトレサビリティが取れる事を意味しています。
MBSE実践の難しさ
我々は日本国内ではまだ認知度が低かった2013年よりMBSEの手法を取導入し、実際の製品開発にこの手法を取り入れてきました。
導入に当たっての教育プログラムやプロセス検討はもちろんの事、建設機械の開発実務上でPDCAを回して来ました。
MBSEに興味が有り、勉強や教育を受けてみたりしたのに実際にモデルを作成しても上手く行かない。
モデル検討は出来たが実際のSE検討に行きつかない。
このような経験をお持ちの方は多いと思います。
MBSEを実践して行くにあたってはコツがいります。
レガシー資料の掘り起こしには暗黙知をきちんと掘り返す必要があります。
また、作成したモデルを使ってSE検討をする際には要求をしっかりまとめる必要があり、MBDとの連携の際にも重要なポイントとなります。
要求には下記のように大きく分けて2種類あり、これらをしっかり検討していく必要があります。
機能 :顧客の要望、新製品、サービスへの知恵、工夫、自分達の強みを織り込む
非機能:法律、規制、部品コスト、調達、販売上の制約(自分達の弱み)
また検討範囲が大きくなり過ぎると難解になりやすいので分割も重要なテクニックとなってきます。
上記のようなノウハウは我々が実際の製品開発にMBSEを導入していく中で苦労しながら学習してきました。
お客様をサポートする上ではこれまでの苦労が、我々の強みです
実用的なMBSE導入サポート
我々の提供するコンサルティングでは、MBSEを実践導入するお客様に寄り添った形でサポートをしていきたいと考えています。
実際のMBSEでは企業風土などお客様の置かれた環境を考慮した上でまとめて行く事が重要と考えているからです。
時にはお客様が自問自答するための壁打ち相手、部外者としての経験を持った上でお客様と共に考える、このようなサービスをご提供します。
詳しくは「サービスご提供内容の具体例」をご覧下さい。